金属の弱点を克服した屋根材、ディプロマット
金属屋根の弱点を克服したディプロマットは優れた屋根材です。
しかし、新築の屋根材としてディプロマットを用意しているところは少ないもの。
例えばディプロマットはリフォーム用として、覚えておくと良い名前かもしれません。
近年、屋根材としても広く用いられる様になったガルバリウム鋼板なのです。
その理由はメッキ技術が向上したから。
以前はすぐに錆びるとか、デメリットばかり強調されていたものです。
しかし、メッキの改良により耐久性がグンとアップ、現在では30年間は保証する。
そんなガルバリウム屋根も珍しくなくなりました。
加えて、金属屋根ならではのメリットといえば軽量性。
色々な屋根材がある中でも、金属屋根といえば一番の軽さ。
屋根が軽いと構造に負担がかからないとか、地震が起こったときも安心とか。
様々なメリットがあるのです。
そんな優れた屋根材である、ガルバリウムなのですが薄手の鋼板ならではの弱点があります。
それは、雨音がうるさいとか、断熱性が低いとかいった点。
そんな弱点を克服するために、金属の表面を自然石を砕いたもので覆った屋根材がディプロマット。
雨音や熱を拡散させる作用が、ディプロマットの表面にはあるのです。
またガルバリウムの屋根ならば、表面が色褪せる、そんな弱点もありました。
しかし、ディプロマットの着色は釉薬を用いた陶器瓦と変わらない方法でおこなわれています。
だから、耐久性もバツグン。
ディプロマットのメーカー保証は30年と、非常に長いものとなっているのです。
さて、こんないいところばかりのディプロマットなのですが、日本では今ひとつメジャーになりきれない存在です。
というのも、これが製造されているのはアメリカのカルフォルニア州、輸入品の屋根材だから。
そして、日本ではあまり歴史がない屋根材だからです。
しかし、ディプロマットが輸出されている国は70カ国以上、製造が始まってから40年以上。
海外ではこんな実績がある、非常に信頼性が高い屋根材となっているのです。
ならば、屋根材をディプロマットにしよう!
そんな風に思っても、なかなか採用している住宅メーカーが少ないのが現実。
新築の家でディプロマットを用いている住宅にはなかなかお目にかかれないもの。
現在、ディプロマットが用いられるのは、もっぱらリフォームの現場。
老朽化した屋根を、新しい屋根材で覆うカバー工法で、よくディプロマットは用いられています。
何といっても、スレートの3分の1、瓦屋根の8分の1という軽量性は大きな魅力なのです。
リフォーム会社に金属屋根を提案されたなら、ディプロマットでの見積りも同時に取る。
こんな使い方が考えられますので、商品名は頭に入れておくと良いかもしれませんね。
外壁塗装の総合情報
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