無添加住宅がこだわりぬいた末に選んだ屋根材とは?
化学物質を廃した建材を積極的に使用する、無添加住宅の屋根材はクールーフ。
天然の岩を板状に加工したクールーフは耐久性が高い屋根材、人間の健康はもちろん環境負荷も低い無添加住宅らしい屋根材ということができるのです。
建築技術の進歩により、住環境も飛躍的に改善されました。
中でも近年目覚ましいのが、気密性や強度の向上。
省エネルギーへの関心が高まるにつれて、住宅メーカーも気密性を重視するようになったのです。
同様に、度重なる震災の被害を目の当たりにしたからか、住宅の強度についても関心は高いもの。
天然の無垢材よりも強度が高い上に、コストは低い複合材が広く使用される様になりました。
住宅の気密性や強度が向上したことは、喜ばしいことではあります。
しかし、その一方で、問題となってきたのがシックハウス症候群。
建材や内装に用いられている接着剤が人体に悪影響を及ぼす。
しかも気密性が高いから、そんな成分が逃げていかない、こんな事態が相次いて起こるようになったのです。
「無添加住宅」は進歩した住宅の建て方に、非を唱えている住宅メーカー。
接着剤などに含まれる化学物質に過敏な人たちでも安心して住める住宅を数多く手掛ける、注目の住宅メーカーです。
無添加という言葉でもわかる通り、使われている建材は天然由来のものばかり。
そんな考え方は屋根材にも貫かれています。
無添加住宅がイチオシの屋根材は「クールーフ」。
天然の石を削って屋根材としていますから、化学物質は全く含みません。
無添加住宅にふさわしく天然由来という以外にも、この屋根材にはメリットが2つあります。
まず、耐候性が非常に高いという点。
いったん屋根材を葺いてしまったらメンテナンスが不要、塗り直しなどの手間もかかりません。
石葺きの屋根材が広く使われているヨーロッパでは、建物を解体した際には、屋根材をそのまま再利用する。
これほど、石葺きの屋根材は耐久性が高いのです。
加えて、天然由来のものだけに色目が一枚ずつ違う点。
工業製品ではありませんから、一つ一つが異なる表情を持っています。
それだけに、クールーフで葺かれた屋根は、非常に表情豊かで美しいものとなっています。
石の屋根材の弱点として、非常に重いという点が従来は挙げられていました。
しかし、クールーフは改良された結果、非常に軽量。
日本でも広く使われている陶器瓦と同等の重量が実現しているのです。
他の問題点は、かなりコストが高い屋根材であるという点。
しかし、無添加住宅についていえば、クールーフを大量に輸入することによりコストを削減。
長い目でメンテナンスコストも含めて考えれば、決して高くないレベルまでコストを抑えることに成功しています。
独特の見た目を持つクールーフは非常に魅力的なもの。
初期コストに余裕があるならば、ぜひ検討したい屋根材ということができるのです。
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