屋根材 ルーフデッキ

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屋根材でいうルーフデッキとは折板のこと、実用性重視の屋根材ですから、一般住宅にはあまり使われません。

 

一般住宅で使われるルーフデッキは、バルコニーにあるウッドデッキのこと。

 

こちらは、屋根材とは全く関係がありません。

 

折板（せっぱん）とも呼ばれるルーフデッキは、金属の屋根材。

 

ガルバリウムなどサビに強い金属の薄板を折り曲げることで、強度を持たせて屋根材にしたものです。

 

ルーフデッキのメリットは、施工がカンタンなこととコストが低いこと。

 

デメリットは見た目が悪いこと。

 

厚さもあまりなく、形状も凸凹していますから、ルーフデッキの上に人が直接乗ることにも向いていません。

 

ですから、一般の住宅の屋根材としてはあまり用いられないのがルーフデッキ。

 

工場や店舗など、コスト重視の建物によく用いられる屋根材がルーフデッキとなっています。

 

一般の住宅でルーフデッキが用いられる箇所は、居住とあまり関係がない所。

 

例えばカーポートや物置の屋根材として用いられています。

 

居住を前提として考えられていませんから、断熱性も遮音性も低くなる。

 

雨音がうるさく、非常に快適性が低い環境となる。

 

まあ、そのようにしか設計されていませんからしょうがありませんね。

 

雨風さえしのげればいい、こんな場合の実用本位の屋根材がルーフデッキと考えればよいでしょう。

 

さて、住宅でルーフデッキという言葉を使う場合には、もう一つのケースがあります。

 

それは、ルーフバルコニーをウッドデッキ状にする場合。

 

木材で床が造られていますから、夏場に裸足でルーフデッキに出た場合にも熱くない。

 

子どもの遊び場にも最適なのがもう一つのルーフデッキです。

 

例えば土地の制限が厳しい住宅でリビングに十分な広さがない場合。

 

２階にリビングを持ってきて、それに続く形でルーフデッキを設置する。

 

これで開放感があるリビングが完成します。

 

天気のいい日は掃き出し窓を開け放って、ルーフデッキとリビングを連続させる。

 

住宅メーカーでもよくあるタイプの提案です。

 

こんな場合のルーフデッキは屋根材としての役割はほとんど果たしていません。

 

防水という屋根の重要な機能は、ルーフデッキが敷かれた土台が持っています。

 

ルーフデッキに求められるのは、雨風に耐えられる強い木材であるという点。

 

ウリンなど腐食に強いものがよく用いられます。

 

後は、住む人のメンテナンス次第。

 

年に一回ぐらいは、塗装をしてやる必要が出てきます。

 

これが面倒ならば、合成木材やアルミ製のメンテナンスフリーのルーフデッキを選ぶこと。

 

風合いや触感はどうしても天然木には敵わないものの、メンテナンスフリーというメリットは大きいのです。

 

新築で家を建てる場合には、屋根材のルーフデッキと床材としてのルーフデッキ。

 

２つの意味があるということぐらいは知っておくべきかもしれません。

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