優れた屋根材として知られる三州瓦はメンテナンスが不要
愛知県の三河地方で作られている屋根材が三州瓦、今や日本トップの生産地です。
そして数々の長所を持っている三州瓦ですが、中でも特筆したいのがメンテナンスが不要という点。
これだけでも優れた屋根材ということができるでしょう。
三州とは三河地方の呼称、三河地方、今の愛知県で製造されている瓦だから三州瓦。
現在でも日本一の生産量を誇る三州瓦ですが、その理由は良質な粘土が大量に採掘できるから。
そして、粘土質の土壌のために農業には向かず、多くの労働力を得ることができたから。
そして、海運に適した立地だったため、新しい都市として開発された江戸の街に大量に瓦を供給することができたからといわれています。
その後、明治時代には西洋の技術をいち早く取り入れたり、デザインについても研鑽を続けたり。
こんな風にして、三州瓦は発展を続けてきました。
現在でもリサイクルについていち早く取り組んだり、より高い生産性を目指したりと、努力を続ける三州瓦。
日本ならではの屋根材としての地位を固めているのです。
現在、コロニアルやガルバリウム鋼板など、様々な屋根材が用いられています。
その中でも、独特の屋根材として存在感を発揮するのが三州瓦。
特長は、日本の風土にマッチしている点で、耐久性が高く、メンテナンスが不要な点。
近年はやりの屋根材、コロニアルは10?15年程度で塗装をし直さなければなりませんが、三州瓦はそんな必要がありません。
これは、非常に大きな利点、他の屋根材にはない特長。
三州瓦の焼物ならではの強みが充分に発揮されています。
次に、バリエーションが豊富な点。
一口に三州瓦といっても、その形状から大きくわけても4種類。
これに、色目を入れていくと無数のバリエーションが存在します。
例えば、昔ながらの日本家屋にマッチする屋根材としてのS型、モダンな表情をつくるF型。
素焼きのものならば、近年人気の南欧風住宅にぴったり来るもの。
屋根材の産地として長い歴史を誇る三州瓦、これは屋根材として大きな強みを持っているといえるでしょう。
後は、屋根材として強度がピカ一な点。
衝撃で割れたりへこんだり、このようなことは三州瓦ではまず起こらないのです。
このように述べていくと、素晴らしい点ばかりの三州瓦なのですが、非常に不利な点も多いもの。
ひとつ目はコロニアルなど近年主流になっている屋根材と比較すると、重量があるという点。
地震など大きな衝撃が加わった時に、どうしても上部が重い構造は心配な物。
加えて、一度破損した場合には補修費がかかる点。
三州瓦など日本瓦は、他の屋根材と比較して施工に手間がかかってしまうのです。
しかし、考えてみればこれらの弱点はとるに足らないと考えても良いほど、三州瓦の長所は多いもの。
日本独自の屋根材は非常に優れている、こんな風にいっても良さそうなのです。
外壁塗装の総合情報
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