トタン波板は弱点が多い屋根材
安価で軽量、加工も楽なトタン波板は屋根材として広く使われた素材ですが、耐久性の低さが弱点。
老朽化したトタン波板は、他の屋根材で葺き替えるしか方法がありません。
例えばガルバリウム鋼板が、トタンの代わりに使用されています。
トタンとは鉄板に亜鉛メッキを施した素材。
そのままではすぐに錆びてしまう鉄板を工夫したものの一つ。
柔らかい薄鋼板を利用していますから、加工がカンタンですし重量も軽い。
強度を増すために、波状に加工してあります。
たやすく手に入ることもあり、小屋や工場などの屋根材として高度成長期には広く使われました。
そんなトタンの難点は、亜鉛メッキを施してあるにも関わらず、耐久性が低い点。
どうしてもサビが発生してしまう。
そこで、表面を塗装するのですが、その塗装も経年で劣化する。
メンテナンスを怠ると、すぐにサビが出てきてしまうのです。
昭和の時代に盛んに用いられたトタン波板が、あちこちで劣化した姿を晒しています。
例えばカーポートや工場の屋根や壁。
特に屋根材に使われている錆びたトタン波板を放置しておくと、下地まで傷んでしまい雨漏りの原因になってしまいます。
塗装が劣化しているならば再塗装を、サビが浮いているならばリフォームを早めに考えなければ、余計な費用が発生するのです。
サビが浮いてしまったらリフォームの方法は葺き替え。
劣化した屋根材であるトタンを撤去し、新しい屋根材で葺くのです。
この場合におすすめとなるのが、ガルバリウム鋼板。
こちらも薄鋼板に亜鉛をメッキしたものですが、あわせてアルミニウムでもメッキが施されている。
ですから、トタンよりもサビに強いことが特徴、重量もトタンとほとんど変わらないという点も利点です。
都合のいいことに、ガルバリウムもトタン同様、波状に加工したものが販売されています。
ですから、そのまま葺き替えることが可能。
もちろん、下地が傷んでいるならば、その分の補修は必要になるのですが。
サビが浮きにくいのがガルバリウム波板の特徴なのですが、それでも鉄板にメッキをしたもの。
通常の屋根の葺き方とトタン波板の代替えでは施工方法も違いますので、半永久的にサビないというわけではありません。
しかし、そこはガルバリウム、20年程度はメンテナンスフリーとなりますからトタン波板と比較しても格段の差。
経済性でもメリットは大きいでしょう。
トタン波板を葺き替えるのも一つの手ではあるのですが、オススメの方法はカバー工法。
劣化したトタン波板の屋根の上から、ガルバリウム鋼板の屋根をもう一枚葺くのです。
これならば、トタン波板の撤去費用も不要となりますから費用の節約も可能です。
外観からはトタン波板もガルバリウムもそんなに違いはありません。
しかし、屋根材としての性能はガルバリウムのほうが断然上。
もしも長く使う予定ならば、トタン屋根の葺き替えはお早めにご検討下さい。
外壁塗装の総合情報
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