採光を重視する屋根材ならばポリカーボネート
採光を考えて屋根材を選ぶ、かなり限られた部位になりますが、そんな場合はポリカーボネートを選択するのが一般的。
採光はもちろん、種類も堅牢性もピカイチの屋根材となるのです。
ただ、もっと堅牢性を追求するならば屋根材だけでなく、構造を考慮する必要が出てきます。
採光を考えて屋根材を選ぶ、その時点で使われる個所はずいぶん変わってきます。
一般の住宅の屋根材で採光を第一に考えると冬場はいいのかもしれませんが、その家は夏場に暑くてしょうがない。
温室のような家を造ることになります。
そして、こんな事はまずないでしょう。
採光を第一に考える場合は、ベランダやサンルームの屋根材を選ぶ時。
洗濯物を干すという極めて実用的な理由からです。
そんな場合にオススメの屋根材となるとポリカーボネート。
耐衝撃性と耐熱性にすぐれた、安価な素材です。
ポリカーボネートは耐衝撃性という点で考えると、一般的になる以前に用いられていたアクリル材と比較しても数10倍という強さ。
耐熱性で考えると、100度を上回っても大丈夫。
こんなメリットを持った屋根材がポリカーボネート。
採光の点で考えると元々が透明の素材ですから、形成時に色素の加え具合で自由自在。
採光を第一に考えるならば薄い色にすればいいのですし、逆に紫外線をカットするというなら濃い色を選ぶ。
近年人気の色は、青色が入ったもの。
採光性はそのままに、差し込む日差しも強すぎず、熱も強すぎない。
そんな場合によく選ばれています。
また赤外線を吸収したり、遮断したりするものもありますから、採光だけに特化した屋根材を選ぶことも可能となります。
この場合も色は豊富なのですが、例えば透明のつや消しタイプ。
これならば、近所からの視線も気にならない上に、例えばサンルーム内が温室にもならない、優れた屋根材です。
これらの点で、採光を考えた場合、ポリカーボネートは最適な素材なのです。
しかし、耐えられる重量に上限があるという問題点があります。
屋根材だし、重いものを置くはずがない、だから耐重量性は重視しない。
そんなことをいう人もいるかもしれませんが、近年は気候の変動で、今までなら考えられなかった量の雪が降るケースが増えています。
ポリカーボネートはしなるものの、あまりに重い場合は破損するおそれがあるのです。
こんな場合採光性は劣るものの、耐重量性に優れたスチール製のものを選ぶ。
もしくは、採光性を重視するならば、波型のポリカーボネートを選ぶという必要があるのです。
耐重量制が高い波型のポリカーボネートになると、自然と柱も重量に耐えられる設計になるもの。
すると、見た目に野暮ったくはなってしまいます。
しかし、降雪があった次の日に、ベランダの屋根が潰れていた。
これではどうしようもありません。
雪対策、そして採光を考えた場合にはしょうがないこととなるのです。
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