屋根材によって変わる、メーカーの保証期間
メーカー保証の期間は屋根材によってそれぞれ。
近年では保証が長い金属の屋根材、ガルバリウムが人気となっています。
ただし、メーカーが保証してくれるのは材質のみ。
施工の保証は、工務店など独自のものが必要となってきます。
屋根材といえば陶器瓦しかなかったころには、屋根材の保証について論じられることはありませんでした。
釉薬をかけて焼き上げる、陶器瓦は非常に耐久性が高い素材。
そのことについては、古い遺跡から陶器瓦が多数出土することでも理解できるはず。
50年、もしくはそれ以上といわれる陶器瓦の耐久性については、疑いを挟む余地がなさそうです。
ですから、現在も製造が続けられている陶器瓦でメーカー保証が付けられているものは、私が知る限りありません。
保証を付ける必要がないほど、高い耐久性が信じられているのが陶器瓦なのです。
陶器瓦に代わる形で登場したコロニアルは、比較的新しい屋根材。
カラフルな色目と軽量性、そして安価なことがコロニアルの特徴。
様々な点で、陶器瓦を上回っている屋根材なのです。
しかし、耐久性についてはまだまだなのがコロニアル。
メーカーが保証している期間は10年というのが一般的。
しかし色あせについての保証は、それよりも短い2年程度というのです。
メーカー保証から見ても、まだまだ改善の余地がある屋根材。
それがコロニアルということができるでしょう。
コロニアルよりもまだ軽量で、耐久性も高い屋根材があります。
それがガルバリウム、金属板の屋根材なのです。
こちらのメーカー保証期間は穴あきに対する保証は実に25年。
金属の表面を保護するメッキの被膜の保証は15年から20年というのが一般的となっています。
陶器瓦ほどの耐久性はないものの、コロニアル以上の耐久性はある。
それが金属の屋根材ガルバリウム、屋根の葺き替えなどリフォームにも向いている屋根材なのです。
さて、そんなガルバリウムなのですが切り口から錆びてくる、そんなクレームが相次いだ時期があります。
これについての責任、実はガルバリウムを製造しているメーカーにはありません。
問題は施工に慣れていない業者が、ガルバリウムの切り口の始末に失敗したところにあったのです。
屋根材自体に問題があったならば、その後の不具合は保証で対応。
もちろん、メーカーが責任を負います。
しかし、問題点が屋根材ではなく施工にあった場合、不具合の責任を負うのは工務店となるのです。
ところが、工務店によっては施工の保証をつけない、こんなケースも多いもの。
屋根材を施工したばかりなのに、雨漏りがする。
こんなケースで、保証してくれないというケースもあるのです。
ですから、メーカーの保証以外にも気にするべきは工務の保証。
その辺がしっかりした業者に、屋根材の施工は依頼したいものですね。
外壁塗装の総合情報
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