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耐火屋根は不燃の屋根材で作られているの?

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不燃の屋根材ばかりを集めて火事に強い屋根を造る、これは当然のことですが、用いられている屋根材全てが不燃かどうかは微妙なところ。

 

不燃ではなく準不燃や難燃、これらの屋根材を集めて屋根を造るのが普通となっているからです。

 

「不燃」は要素、それらが集まると「耐火」になる

不燃とか、耐火とか防火とか、、、住宅用語は難しいですね。

 

どれも火事に強そうなイメージなのですが、意味はそれぞれ異なります。

 

まず不燃と、耐火や防火が違う。

 

不燃は燃えにくい要素のこと、屋根ならば屋根を構成する材料を指す。

 

屋根を葺くスレートやガルバリウム鋼板、その下に敷く防水シートなどなど。

 

これらが屋根を構成する屋根材、燃えにくい屋根材は「不燃」と呼ばれるのです。

 

これら燃えにくい不燃の屋根材が集まって屋根が造られる。

 

こうなると、耐火屋根や防火屋根になるという仕組み。

 

ですから、不燃の屋根材はあるけれど、不燃の屋根はないということになります。

 

そして、耐火は外からの火にどれだけ強いかを指す言葉。

 

近隣の火災で燃えにくい屋根が耐火の屋根。

 

対して、防火は内からの火にどれだけ強いかを指す言葉、火事を起こした場合の燃え広がりにくさを指すのです。

 

屋根の表を葺くのは不燃材がほとんど

瓦やスレート、ガルバリウムなど近年では様々な屋根材で住宅の屋根を葺いていきます。

 

そして、これらの屋根材はほとんどが不燃性素材、ですから火事には強い屋根ということになります。

 

特に、近隣の火事で飛び火するという恐れはずいぶん少なくなるのです。

 

しかし、全ての屋根材が不燃性素材かというとそうではありません。

 

屋根の表面を覆っている不燃性の屋根材の下の、防水シートが不燃ではない。

 

準不燃や難燃だったりする、こんなケースも有るのです。

 

不燃と準不燃、難燃の違いは、炎に晒された場合に耐えられる時間によって区別されます。

 

それぞれ20分、10分、5分となっているのです。

 

そして、不燃と準不燃や難燃の屋根材を組み合わせて、防火や耐火の屋根を造るということもなされます。

 

もちろん不燃・準不燃にしろ、難燃にしろ、火事に強いという点では同じこと。

 

しかしより安心したいというならば、全てを不燃の屋根材で揃えることが理想的。

 

住宅メーカーや工務店で確認することが必要となるでしょう。

 

不燃にことさらにこだわる必要性は?

もちろん、不燃でない屋根材ばかりで燃えやすい屋根を造ってしまう。

 

こんな住宅は建築基準法に違反してしまいます。

 

ですから、まともな住宅メーカーや工務店が、この様な屋根を施工するとは考えにくいのです。

 

しかし、屋根の表面を葺く屋根材だけでなく、全ての屋根材を不燃素材にする。

 

こんな屋根にこだわりを持っているというケースばかりではありません。

 

ただ、全てを不燃素材で造った屋根と、一部の屋根材を準不燃・難燃にした屋根。

 

比較した場合に、どれほど火事に強いかという点は疑問だったりするのですが。

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