昔は広く使われた、モニエル瓦という屋根材
昭和の時代に広く使われた屋根材のモニエル瓦、なかなか優れた屋根材ではあるのですが、リフォームの際の塗装には注意が必要だったりします。
モニエル瓦屋根のリフォーム、業者選びには注意が必要となるのです。
モニエル瓦、あまり耳にしない屋根材かもしれません。
なぜなら、今の時代に新築の住宅を建てる場合、屋根材がモニエル瓦ということはまず考えられないから。
昭和のころによく用いられた屋根材がモニエル瓦なのです。
モニエル瓦は、同じく昭和の時代によく用いられた屋根材である、セメント瓦とよく似た屋根材。
セメントで形成した瓦に塗料を用いて防水性を持たせたものがセメント瓦。
セメントで作った土台の上に表面を整える層を重ね、さらにその上に塗料で防水性を持たせたもの。
これがモニエル瓦となります。
モニエル瓦は寸法に狂いもなく施工も簡単、断熱性も高いという、非常に優れた屋根材でした。
加えて価格も安いので、陶器瓦の代わりに昭和の時代に広く使われたのです。
しかし難点は、塗装が劣化すると、防水性が低くなってしまう点。
しかも、定期的に屋根材を再塗装してメンテナンスするという考え自体がない時代。
そのまま放置して、雨漏りの原因となってしまっていることが良くあるのです。
セメント瓦の場合はそのまま再塗装すれば良いのです。
しかし、モニエル瓦の場合は問題となってくるのは、セメントの土台の上に重ねた層。
この部分は、専用の塗料を用いて再塗装しなければいけないもの。
それを知らずに、通常のセメント瓦同様に、単に塗装を重ねると、短い期間で剥離してしまいます。
だからモニエル瓦は、セメント層を露出させた上で再塗装をおこなう。
もしくは、モニエル瓦にも用いることができる塗料を用いて再塗装をしなければなりません。
屋根のリフォームに経験が豊富な業者に任せると、モニエル瓦とセメント瓦。
両者を区別した上で再塗装のリフォームをおこなうものなのです。
しかし、経験が浅い業者にリフォームを依頼するとモニエル瓦に、セメント瓦用の塗料を用いてしまう。
結果、塗料が剥がれてきてしまい、リフォームが無駄になってしまうというケースが良くあるのです。
昭和の時代に建てた家の瓦がセメント瓦なのか、モニエル瓦なのか?
このことがわかっている人は少ないはず。
リフォーム業者任せになりますから、経験が豊富な業者を選びたいものです。
塗装が劣化しても放置しておくと、モニエル瓦はベース自体が劣化します。
すると、金属などの屋根材で屋根を覆うカバー工法でリフォームするしか手段がない。
こんなケースも起こり得るのです。
カバー工法についても、施工はかなり難しいリフォーム。
こちらも経験豊富な業者を選ぶことが大切となります。
屋根は住宅の基幹部分、リフォームは信頼できる業者に任せたいものですね。
外壁塗装の総合情報
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