輸入住宅といえば外断熱?日本の住宅との決定的な違いは?
日本の住宅メーカーが建てる“洋風な家”とはちょっと違った、本場ならではの余裕を感じさせる外観が魅力の輸入住宅。
省エネ性能や家の耐久性が高いことも人気のポイントですが、そのメリットを支える要素の一つが「外断熱」です。
今回は、外断熱を採用している輸入住宅に注目!
そもそも、輸入住宅とはどのような家を意味するのでしょうか。
明確な定義はあるの?
海外と日本とでは、家の寿命が大幅に違うことをご存知でしょうか?
日本だと、従来は「30年くらい経つと無視できない劣化が目立ち始めて、建て替え」・・・というパターンが多かったですよね。
しかし、海外(主にはヨーロッパ)では家は50年、100年住み継ぐのが当たり前。
つまり家の寿命が長いということですが、その要因の一つが「外断熱を使っていること」しかも「断熱材の層が厚いこと」なのだそうです。(※すべての輸入住宅が外断熱というわけではありません。中には内断熱のメーカーもありますし、W断熱工法を採用しているところもあります。)
外断熱の家は内断熱に比べて断熱性や気密性が高く、家の中での温度差が生じにくいため、結露しにくいという強みがあります。
結露は建材を傷めて家の劣化を早める原因になりますから、結露しにくいということはイコール「家が長持ちしやすい」ということなんですね。
最近は外断熱の輸入住宅なども増えていますので日本でも広く普及しつつありますが、従来の日本の住宅業界では内断熱が主流でした。
内断熱だと柱や梁の部分で断熱材が切れ切れになってしまいますので、家の中に温度差が生じやすく結露が発生しやすい状態になっていたのです。
さてみなさん、「輸入住宅」というとどんなメーカーを思い浮かべますか?
輸入住宅という言葉自体、ピンとこないという方もいらっしゃるかもしれませんね。
わかりやすく言うと、海外の家作りのスタイルを取り入れ、なおかつ部材の一部を海外から輸入している家。
例えば、最近人気の北欧スタイルがウケているスウェーデンハウス。
福祉の分野で最先端をいくスウェーデンの家作りを取り入れた住宅で、建材の一部をスウェーデンから輸入しています。
なんといっても断熱性の高さが売りで、もちろん外断熱工法を採用。
しかも、壁パネルの継ぎ目にも断熱材(グラスウール)を埋め込み、断熱材が途切れないように工夫されています。
窓も三重で、一般的なアルミサッシに比べる路1800倍の断熱性能を備えているとか!
さすが極寒の北欧からの輸入住宅ということで、断熱に関してはかなり徹底した対策が取られていることがわかります。
他に、デンマークハウスも北欧スタイルの外断熱住宅として人気ですね。
北米の家をベースとした輸入住宅も人気ですが、例えばセルコホームは内断熱を採用していますので「輸入住宅だから外断熱」とは限らないということですね。
日本の伝統的な住宅と輸入住宅を比較する上でもう一つ無視できないのが、使用している建材です。
伝統的な日本家屋では柱や梁を釘でつなぎ合わせて家を建てていましたが、輸入住宅は「2㎝×4㎝」の規格化された建材を組み合わせて「箱」を作るような方法で家を建てます。
規格化された木材にパネル(合板)を貼って、その「面」で家全体を支える形になります。
このパネルがしっかり接合されていれば、それだけでも熱の出入りはかなりブロックできそうですよね。
さらに、このパネルの内部に断熱材が施されている輸入住宅が多く、これを隙間なく施工することで高い断熱性が実現されるんですって。
昨今は日本でもこのような工法が取り入れるメーカーも増えていますし、輸入住宅ならではのメリットは得られにくくなっているかもしれません。
とはいえ、輸入住宅の魅力はやはりあの洗練された外観!
日本人が考えて作ったヨーロッパ風の家とは、やっぱり何かが違いますね・・・。
外断熱が今よりもっと広く普及するようになれば、輸入住宅の差別化ポイントはやはりデザインということになるでしょう。
そのような意味では、輸入住宅メーカーにもかなりのプレッシャーを感じているのかもしれませんね!
日本人のセンスで作った海外“風”の家か、それとも本格的な輸入住宅か。
みなさんはどちらにトキメキを感じますか?
外壁塗装の総合情報
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