外断熱 グラスウール

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断熱材としてグラスウールは非常に優れた素材ですが、外断熱には向かないとされていました。

 

しかし、グラスウールをボード状に加工したものが発売されました。

 

これは、グラスウールの利点をそのまま外断熱に利用できるようにしたもので人気を呼んでいます。

 

グラスウールは短いガラス繊維でできた素材で、ウールの名前の通り、綿のような外観をしています。

 

その形状から空気を多く含むことができるので、住宅の断熱材や吸音材として用いられています。

 

価格も安く、リサイクル材で作られているので環境にも優しい。

 

また耐火性能も高いので、住宅用の素材としてはもってこいといえるでしょう。

 

しかし空気を対流させにくく、吸湿性もまったくないので、湿った空気が入ってしまうと結露の原因になりやすいなどデメリットも。

 

そんなグラスウールですが、外断熱に用いる場合には通常内断熱に用いられているものを使用できません。

 

なぜなら外断熱に用いる場合、断熱材の上から外壁のサイディングなどを施工するので、ボード上のものでないと固定できないから。

 

そこで、グラスウールをボード状にしたものが販売されています。

 

メリットとしては外断熱に使える以外に、グラスウールを圧縮して作ってあるため、高密度な点。

 

75mmの厚みで、従来品の90mm相当の断熱性を得ることができます。

 

さらに加工しやすいので、施工性が高くなっています。

 

従来のグラスウールはガラスを繊維状にしただけに、チクチクと肌に突き刺さる感触がありました。

 

しかし新開発のボードでは、高性能グラスウールを用いているので、チクチク感を大幅に減少。

 

この点でも施工性が高くなっているのです。

 

施工性の高さは工期の短縮や、ミスのない正確な施工に役立ちます。

 

この点でも、ボード状のグラスウールは優れた建材なのです。

 

加えてグラスウールそのままの不燃性の高さも特筆すべきこと。

 

グラスウールの良い点はそのままに、外断熱に使用できるように特化させた素材なのです。

 

ステンドグラスの歴史をみるとその始まりは9世紀、最盛期は11世紀になります。

 

今から1,000年以上前のステンドグラスが色や形もほとんど変化せずに残っていることに驚かされますね。

 

この様に、ガラスの大きな特徴として、経年劣化が起きにくい点をあげることができます。

 

グラスウールもその特徴を引き継いでおり、施工後数10年たっても、断熱材の化学的変化は見られないという調査があります。

 

外壁の熱を遮る外断熱に用いるのに、熱や経年の変化に強いという点はグラスウールの大きなメリット。

 

プラスチック系の断熱ボードよりも大きく勝る点といえるのです。

 

ますます注目を集める外断熱、これに向いた素材こそグラスウール系のパネルということができます。

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