外断熱工法は耐久性が高いってホント?その根拠を教えて!
外断熱工法が「耐久性が高い」と言われる理由について調べてみます。
外断熱工法の家は、内断熱の家よりも耐久性が高いと言われています。
それは一体、ナゼ?
何をもって「耐久性が高い」と言えるのでしょうか。
ここでは、内断熱と比べた場合の外断熱工法のメリットやデメリット、耐久性が高いと言われる理由をみてみます。
家も私たちと同じように、“生きて”います。
だからこそ、やがては寿命を迎える日がくるわけですが・・・。
今回は、家の寿命を左右するポイント、「耐久性」に着目してみましょう!
日本と海外では、家の耐久性(寿命)がずいぶんと違うそうですね。
私の実家もそうでしたが、日本の住宅は30年~40年くらいでリフォームや建て替えをするのが一般的。
一方、ヨーロッパだと50年、100年と住み継ぐことが普通なんですって。
この違いはどこに起因するのか・・・というと、断熱材の入れ方(外断熱か、内断熱か)も関係しているようです。
日本ではこれまで、壁の内側に断熱材を充填させる「内断熱工法」を採用するのが一般的でしたが、海外の主流は「外断熱工法」。
断熱材で家を外側から覆うような形になるため、「柱や梁が断熱材に埋もれて呼吸できない」というリスクを避けることができるのだとか。
そのため、結果的に家自体の耐久性も高くなるというわけです。
また、内断熱工法の場合は、建物の外壁部分が外的環境(太陽光による熱、朝夕や季節的な温度変化)による影響をダイレクトに受けてしまいますよね。
温度の差で壁の内側に結露を生じやすくなったり、建材が収縮と膨張を繰り返しているうちにクラックが入りやすくなったり。
内部結露は家を腐らせる元凶ですから、長い目で見れば結果的に耐久性も落ちていくことが予想されます。
私たちが、寒暖の差が激しくなると体調を崩しやすくなるように、建物もまた急激な温度変化に弱いのです。
その点、外断熱工法は家の躯体をすっぽりと覆っているわけですから、外的環境の影響を受けにくいというメリットがあります。
また、木造住宅の場合、柱や梁などの木材はむき出しになりますので、自然由来の調湿性や調温性を殺さず生かすことができます。
それも、「外断熱工法は耐久性が高い」と言われる所以の一つですね。
こうして家の耐久性について考えてみると、「家もナマモノである」「家も生きているんだ」ということを実感しますね。
その命を1年でも2年でも延ばすため、断熱の工法にこだわることは大事なことです。
「じゃあ、なぜ日本では外断熱工法の技術が遅れていたのか?今まであまり広く定着していなかったのはナゼなのか?」
・・・そんな疑問を持つ方も多いと思いますが、その答えは単純明快!
内断熱よりも外断熱のほうが2~3割も割高なんです。
ただ、時代と共に人々の価値観は変わり、住宅に求められるものも変わってきました。
家も「大量生産、大量消費!」という時代は終わり、今は機能性や耐久性が求められる時代。
安く買って頻繁にリフォームしたり建て替えたりするよりも、ちょっと高くても耐久性の高い家を買ったほうがトータルで見た場合にはお得だ!
という考え方で家を新築する方も増えてきているのです。
日本でこのような流れが生まれたことは、東日本大震災などの甚大な災害があったことも無関係ではないでしょう。
どんな災害に見舞われても生き残れる家、光熱費を削減できるエコな家、二世代と言わず三世代でも住み継げる耐久性の高い家・・・。
理想の住まいを追求する上で、「内断熱か、外断熱か?」は避けては通れないテーマでしょう。
これから新築する方は、目先の金額だけで選ぶのではなく、20年先、30年先を見据えた選択をされることを期待します!
外壁塗装の総合情報
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