外断熱と内断熱は併用もアリ！メリットとデメリットを要確認
外断熱と内断熱を併用した住宅のメリットや注意点について見ていきましょう。
外断熱と内断熱のどちらか一つを選ばなければならないように思われがちですが、実は「併用して家を建てる」という選択もアリです！
ここでは、そのモデルとなるカナダの高断熱住宅に注目！
外断熱と内断熱を併用するメリットやデメリットについてまとめてみました。
断熱材を建物の外から貼るか、内側から詰めるか。
単純に見ればその程度の違いですが、それが住み心地や家の寿命をも左右するのですから侮ることはできません。
外断熱と内断熱、両方の良いトコ取りするにはどうすれば良いのでしょうか。
新築するなら外断熱が良いのか、内断熱が良いのか･･･というのはよく議題に挙がるテーマですよね。
それぞれに一長一短がありますし、どちらか片方に決めるのが難しいと感じている方も多いことでしょう。
でも、どうしてもどちらかを選ばなければいけないのでしょうか？
個人的には、部屋の特性に合わせて両方を併用するのが理想的ではないか？と思うのです。
例えば、エアコンをよく使う部屋とあまり使わない部屋では、求める断熱性能の質も違いますよね。
また、地下室と1階、2階では外気から受ける影響力の大きさにもかなりの差がありそうです。
部屋によっては、外断熱と内断熱の両方を組み合わせれば"イイトコ取り"で(断熱性に関しては)完璧な家になるのでは！？
外断熱か内断熱か、どちらかに限定せず、組み合わせて施工している例はないのでしょうか？
それぞれにメリットとデメリットがあるなら、両方を併用すれば完璧なんじゃないか！？
その期待に応えてくれる家が、カナダに存在していました。
「R2000」という世界最高の断熱基準を満たす住宅にこの手法が使われているそうです。
断熱性能だけではなく気密性にも優れており、これまで世界最高と言われていたスウェーデンの住宅を上回る数値なんですって！
この優れた家作りの技術は日本にも伝えられていますが、その基準を満たす住宅はまだ作られていないようです。
ちなみに、「地下室は内断熱。1階は外断熱」という併用パターンの施工事例もあります。
この場合は、境目で熱が逃げてしまうリスクを考えて、少し重ねて施工するのがポイントだそうです！
ただ、完璧のように思える外断熱と内断熱の併用スタイルにも欠点はあります。
それは、湿った空気の逃げ場がなくなってしまうこと。
構造体の内外を断熱材でパッキングしてしまうと、確かに外気温の影響は受けなくなりますが、壁内部の湿気を放出することができなくなります。
それは内部結露を招き、結果的には建物の寿命を縮めてしまうことにもなりかねません。
どんなことでもやり過ぎると逆効果になる、という良い例ですよね･･･。
外断熱で使われている発砲系プラスチック断熱材と、内断熱の繊維系断熱材。
併用することでそれぞれの良さをうまく引き出してミックスできるような業者は、まだまだ日本には少ないのかもしれません。
これからの技術革新に期待しましょう！
外壁塗装の総合情報
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