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外断熱の家は地震にも強い?耐震性の高さを裏付けるものとは

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「外断熱の家は耐震性が強い」と言われる根拠について調べてみます。

 

外断熱工法の家は内断熱の家よりも耐震性が高いと言われています。

 

そこにはどんな根拠があるのか?

 

外断熱と内断熱の性質を比較することで見えてくる両者のメリットやデメリットを元に、何をもって耐震性が高いと言えるのかを考えてみました。

 

併せて、両者を選び分ける際の注意ポイントもチェック!

 

外断熱の家は内断熱よりも強い。

 

そんな論調で語るハウスメーカーも多いですが、それって本当なんでしょうか?

 

絶対にそうだと言い切れるの!?

 

外断熱は耐久性が高い!その理由は?

新築する場合、そのメーカーは外断熱工法を採用しているのか?それとも内断熱か?・・・って悩むポイントですよね。

 

これは耐震性にも関わってくる問題ですから、じっくり熟考して選ぶ必要があります。

 

日本ではこれまで内断熱が一般的でしたが、海外は外断熱が主流。

 

断熱材を柱と柱の間に充填するか、はたまた外側からすっぽり覆うか?という違いです。

 

柱や梁などの建材が断熱材に埋もれてしまい、「木材が呼吸ができなくなるため、内部結露が起こりやすい」と言われている内断熱に対し、外断熱は建材が“長生き”するのだとか。

 

結露を繰り返したことによる水分で建材が傷んでしまうというリスクが低い分、外断熱のほうが耐久性は高い(寿命が長い)と言われています。

 

では、耐震性はどうなんでしょうか。

 

耐久性が高いということは、耐震性でもやっぱり外断熱が優れているの?

 

「建材を腐らせないこと」が耐震性の高さにつながる!

建物の耐震性を表す基準として、「耐震等級」というものがあります。

 

建築基準法で定められている範囲内の耐震強度であれば「等級1」、基準法の1.25倍なら「等級2」、最高レベルは基準法の1.5倍で「等級3」です。

 

外断熱でも内断熱でも、この等級が同じであれば耐震性に差はないということ。

 

ですが、その状態をどれだけ長く維持できるかがポイントです!

 

結露しやすい家は建材の腐敗も進みやすく、ダニやカビの温床になって家の劣化が早くなるというデメリットがあります。

 

構造を支えている建材が朽ちれば徐々に家の耐震性も落ちていくでしょうから、ちょっとした揺れによるダメージも大きくなるでしょう。

 

一方、建材への風通しの良い外断熱なら、その耐震性を長くキープすることができます。

 

このような観点で考えると、長期な目でみれば内断熱よりも外断熱のほうが賢い選択のような気がしてきますね。

 

外断熱の意外な落とし穴にご注意!

「海外は外断熱が主流だし、家の寿命も日本よりずっと長いらしい!それならやっぱり、新築するなら外断熱だな。」

 

・・・そのように考える方も増えてくるでしょうし、実際、私もそう思っていました。

 

しかし、じゃあなぜ日本では今まで外断熱が普及してこなかったのでしょうか?

 

これだけ地震が多い国ですし、本当に外断熱の方が耐震性に優れているなら、もっと早くから採用すれば良かったのに・・・。

 

調べてみたところ、残念ながら外断熱も完璧な工法ではないんですね!

 

最大のネックは、外断熱に使われる発泡系の断熱材はシロアリに弱いということです。

 

シロアリが発生してしまったら、耐震性を維持することは難しいですよね。(地震がこなくても家が倒れてしまいそうです。)

 

また、「暖まりやすく冷めやすい」という木造住宅の特質は、外断熱には不向きなのだとか。(蓄熱に適していないため、内断熱と外断熱の違いを実感しにくい)

 

こういったことを踏まえて考えると、必ずしも「外断熱の方が良い」とも言えないことがわかります。

 

これから新築される方は、耐震性だけで最初からどちらかに決めてしまうのではなく、両方のメリット&デメリットについて納得いくまでメーカーさんに質問してみましょう。

 

その対応次第で、そのメーカーさんの実力を見極めることもできますよ!

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