外壁 サイディング 強度

トップページ ＞ サイディングの価格と性能を徹底比較＆研究！ ＞ 高い強度のサイディングでも外壁の経年劣化は起きるもの

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外壁材として広く用いられる、窯業系サイディングは高い強度を持っています。

 

しかし、その強度を保ち続けられるのも、メンテナンス次第。

 

高い強度にもかかわらず、サイディングへのダメージは起きてしまいます。

 

外壁はタフな環境に置かれるもの、メンテナンスは怠らないようにしたいですね。

 

外部環境から室内を守る、これが外壁の役割。

 

ですから雨風や温度変化、時には火災による延焼に耐えられなくてはいけませんし、地震などによって脱落してもいけません。

 

そんな使用に耐えられるよう、日本工業規格では、窯業系サイディングにも様々な基準が設けられています。

 

2009年の見直しでは外壁の性能アップのために基準が見直され、最低の厚さも12mmから14mmへと改正がおこなわれました。

 

これにより遮音・断熱性や耐久性、強度の向上がなされたのです。

 

加えて各メーカーは、JIS基準だけにとらわれることなく、独自でサイディングの性能向上に努めています。

 

窯業系のサイディングの主原料はセメント、これだけでも外壁材としての性能は高いのです。

 

加えて木材を混合したり、プレス時に高圧縮したりと様々な工夫をおこない、より高いサイディングの性能を目指しています。

 

結果あるメーカーでは、曲げに対する強度はJIS規格の倍をクリアするに至りました。

 

現在販売されているサイディングは、このように非常に高い強度を持っているのです。

 

さてサイディングの長所として、従来のモルタルに比べ、経年によるひび割れが少ないという点があげられます。

 

これにはサイディング自体の強度が高いことに加え、熱による膨張や収縮を吸収するコーキングが大きな役割を果たしています。

 

しかしコーキングは劣化しやすく、使用条件にも異なりますが、その期間は約10年。

 

劣化をそのまま放置しておくと、膨張と収縮をサイディングのボードだけでは吸収しきれなくなり、割れが発生します。

 

またコーキングの劣化によりサイディングのボードに水がしみこみ凍結、膨張することによっても割れが生じます。

 

この様に、サイディング自体に充分な強度あっても、コーキングが劣化して、ボードにダメージが与えられることはよくあること。

 

耐用年数の目安は10年間、経年によりヒビが入り、痩せたコーキングのメンテナンスは早めにおこなうことが必要です。

 

コーキングの劣化以外にも、窯業系サイディングの強度にもかかわらずひび割れが起きるケースがあります。

 

水分が侵入する場合で、表面を保護する塗装が劣化した場合にも起こりえるのです。

 

ボード自体の劣化は、その部分の交換で対応できますが、全体に及ぶと、サイディングの再施工などで高額な費用がかかります。

 

外壁は充分な強度を保つように設計されていますが、そのことを過信せず定期的なメンテナンスが必要になる。

 

このことを忘れないでおきましょう。

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