サイディング 外壁 納まり

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サイディングの外壁が、長持ちするもしないも、納まりにかかっています。

 

納まりを手掛けるのは施工業者、つまり、どんなサイディングを使おうとも業者がダメだと外壁もダメ、それほど納まりは重要なのです。

 

安すぎる業者は避けるのが無難でしょう。

 

「納まり」とは完全に業界用語なので、ピンとこない人が多いのも当然です。

 

サイディングの外壁は定型のボードで構成されていますが、住宅は定型ではありません。

 

そこで、それぞれの家の大きさや形状、サッシの位置などに応じてサイディングのボードを加工しなくてはいけません。

 

その場合の上下や連結部、角の処理を納まりといいます。

 

サイディングの上下は躯体とボードの間には、湿気が滞らないように隙間が開けられています。

 

この場合、納まりが悪いとボードや隙間に雨水が浸入して、深刻なダメージとなります。

 

また連結部や角、サッシとの継ぎ目はコーキングで処理をおこない、水分の侵入を防ぎ、熱による膨張・収縮を吸収します。

 

これも納まりが悪いと、ボードや躯体への大きなダメージへとつながるのです。

 

サイディングの長所は工場生産なので、品質にバラツキがない点。

 

ですから、ボード自体の不良はほとんどありません。

 

問題は施工、熟練の技術こそ要りませんがメーカーの手順通り、納まりを処理する丁寧さが求められます。

 

つまり、サイディングの外壁が長持ちするもしないも施工、そして納まりにかかっているのです。

 

最近はあまり報道されなくなりましたが、悪徳リフォーム会社は依然として存在します。

 

それほど表に出てこなくなったのは、その手口が巧妙化しているから。

 

見破るのはカンタン、特別に安い見積もりを出してきた業者が怪しいと疑ってかかってください。

 

なぜなら、標準化されたサイディングを標準化された手順で組み立てていくのが、最近の外壁。

 

値段が極端に上下するわけがないのです。

 

安いということは、どこかで手を抜いているということ。

 

安い見積もりだけを武器に営業をかける、事務所の位置もはっきりしないような業者には要注意、「納まり」で手を抜いてきます。

 

コーキングは通常、メーカー推奨のあらかじめ色が付いたものを使用します。

 

粗悪なコーキング剤に塗料を混ぜて安くあげるのが格安リフォーム会社の手口、もちろん耐久性や仕上がりで劣ります。

 

他には納まりの部分に、メーカー純正の金具を使用するのが普通です。

 

これを、独自に加工したもので代用し安くあげるという手口を使います。

 

サイディングの断面を保護するのに用いる金具は「コ」の形をしており、水の浸入を防ぐようになっています。

 

しかし「Ｌ」字型の金具を自作して、外見上は問題なく仕上げるものの、ボードの耐久性に影響が出るような施工をします。

 

これらは施工直後はわかりませんが、5年後、10年後にはっきりした差になって出てきます。

 

そのころに、不具合が出ても連絡が取れないという場合がほとんど。

 

安いのはいいことですが、安すぎるのは何か問題がある、そう思って間違いはないのです。

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