サイディング 塗装 シーラー

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サイディングに限らず塗装のできを左右するのが下地処理。

 

サイディングの場合は塗料の付きを良くするシーラーが用いられます。

 

シーラー処理を行わずに再塗装するような業者がまれに存在するようなので、注意が必要です。

 

シーラー、プライマー、フィラー……これらは塗装の下地に使う塗料の名前で、それぞれに役割があります。

 

シーラーとプライマーは現場によって同じものを指す場合がありますが、金属の下塗りに用いられるのがプライマー、

 

それ以外はシーラーという使い分けが一般的です。

 

また、フィラーは塗装により、細かいひび割れなどを埋めて補修する役割を持つ塗料で、もっぱら劣化したモルタルに用います。

 

よく似た言葉にサーフェサーやプラサフがあります。

 

サーフェサーは塗装面を整える場合に使うもので、下塗りも一緒に行うのがプライマルサーフェサー「プラサス」です。

 

これらが必要になるのは、もっと緻密さを要求されるプラモデルや自動車の塗装などの場面。

 

サーフェサーやプラサスは塗装後、さらに研磨して細かい傷を消して、鏡面仕上げの塗装が必要な場合などに使用されます。

 

サイディングを再塗装するときに大切なのは、下地処理。

 

様々な工程がありますが、まず行われるのは高圧洗浄。

 

外壁の汚れやカビ、藻を除去、また、劣化した塗装も一緒に除去します。

 

次におこなわれるのがシーラーの施工。

 

下地を作るのに必要な工程で、これを省くと、どのような塗料を上から塗ってもきれいに仕上がりません。

 

上塗りで隠れてしまいますが重要で、塗料の吸い込みを抑える、塗装面と塗料の密着度を上げるなどの働きがあります。

 

シーラーは大きく分けて水性と油性の2種類があり、上に塗る塗料や壁面の劣化の状態に合わせて使い分けます。

 

水性は浸透性が低くく、壁面の劣化が少ない場合に使用され、上塗りの塗料は水性。

 

油性は浸透性が高く、壁面の劣化が激しい場合に使用され、上塗りの塗料は油性、臭いが強いという弱点があります。

 

このようにして下地を整えた後、中塗り・上塗りと作業は進み、塗り替えが完了するのです。

 

先ほどモルタルの壁の補修には、フィラーを使うと書きましたが、サイディングの場合モルタルのような細かいヒビは入りません。

 

ですから、塗料で補修することは不可能なので、ひび割れに補修剤（パテ）がいきわたるようにカットをおこない（Vカット）ます。

 

パテで補修できないようなダメージにはパネルごとの貼り替え、それも補修ができなければ、上からサイディングを重ね貼りします。

 

そうならないためにも必要なのが、定期的なサイディングの再塗装。

 

きれいな再塗装のためにも、シーラーによる下塗りが大切なのです。

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