サイディング 外壁 メンテナンス

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メンテナンスのいらない外壁材というふれこみのサイディングですが、実際は経年劣化を補修するためメンテナンスは必要です。

 

外壁へのダメージは躯体へのダメージにつながります。

 

防ぐためにもサイディングには定期的なメンテナンスをおこないましょう。

 

施工には熟練工の業が必要で工期が長く、経年劣化によりヒビワレが生じ、重量があるので躯体にかかる負担が大きい。

 

こうやって書き上げると悪いことばかりのモルタルですが、全て手作業で塗り上げる為、味があり精緻な装飾も可能。

 

タイルを貼り付けたり、吹きつけなどを施した仕上がりも良いので、長い間外壁の主役はモルタルでした。

 

しかし1985年ごろ、新しい外壁材としてサイディングが開発されると、あっという間に主役の座を奪われてしまいます。

 

施工に特別な技術が入らず、手間もかからないのでローコストを実現、重量も軽く躯体にかかる負担が軽い。

 

このように良いところばかりのようなサイディング、発売当初はメンテナンスが不要との触れ込みでした。

 

しかし、長期間使われるにつれ、モルタルのようなヒビワレこそできないものの、表面塗装の劣化によりる問題が発生。

 

窯業系のサイディングはセメントを固めて作るものなので、水を吸収したり、気温差が大きいと割れたりするのです。

 

今では表面を保護する塗装が劣化にともなうメンテナンスが必要であることは、常識になっています。

 

ボードの継ぎ目に補填されているコーキングは、水の浸入を防いだり、ボードの膨張・収縮を吸収する役割があります。

 

重要な役割を持つコーキングですが、経年劣化しやすいという弱点があるのです。

 

現在、主に発売されているサイディングのメーカー保証は10年間。

 

しかし、コーキングにはそのような保証は付いていませんし、10年間品質を保持することは、まずムリでしょう。

 

表面にひび割れが見える、痩せてしまいスキ間が見える、このようになったらコーキングのメンテナンスのサイン。

 

メンテナンスは古いコーキングの上から、新しいコーキングを足す「増し打ち」が以前は良く使われていました。

 

しかし、現在は古いものを撤去後、新しいものを施工する「打ち直し」が一般的です。

 

ボードのメーカー保証は10年、コーキングはそれより早く劣化することを意識して、早めのメンテナンスが必要です。

 

劣化したボードの塗装は、上から再塗装する必要があり、用いる塗料でその後の持ちが変わってきます。

 

ボード自体が劣化していたら、新しいサイディングを貼りなおすか、上から重ね貼りしなくてはなりません。

 

躯体自体にダメージがある場合は、それでは間に合いません。

 

古いサイディングを撤去し、躯体の補修から始めねばならなくなります。

 

そういうことが起こらないよう、メンテナンスは早めにおこなうことが大切です。

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