バルコニーは雨漏りの温床!屋根をつけたらむしろ逆効果ってほんと?
使い方次第では家族団らんの場となるバルコニー。
ですが、それが大切なマイホームを蝕む原因になることもあるって本当?
今回の記事では、バルコニーが家の雨漏りを発生させるメカニズム、屋根をつけるメリット&デメリットについてご紹介していきます。
家を建てるなら広いバルコニーが欲しい!
・・・そんな憧れを打ち砕くような事実が証明されています。
「バルコニーのある家は雨漏りリスクが高い」
さて、その真相は?
「家の雨漏り」というと、「屋根から」というイメージが強いかもしれません。
しかし、某調査によれば、雨漏りの内訳は「屋根22%、外壁72%」で屋根からの雨漏りは意外と少ないことがわかります。
この「外壁」には、窓周りやバルコニーも含まれており、バルコニーの割合は16%。
外壁面そのものが原因で生じた雨漏りは31%ですから「たいしたことない」と思われるかもしれませんが、バルコニーの面積は家全体からみたらさほど広くはないですよね。
それなのに雨漏りを誘発してしまう・・・それは一体なぜなのか?
理由は、「雨水が溜まってしまうこと」。
排水口が落ち葉やゴミで詰まっていて水が流れず、床面に雨水が溜まる ⇒ 床面の防水シートが劣化していると、そこから雨水が漏れる ⇒ 壁面をつたって家にも水が浸透してくる
こんなプロセスで雨漏りにつながっているケースが多いようです。
バルコニーは雨ざらしになりやすいうえ、
- 直射日光で素材が傷みやすい
- 飛来物で排水口が詰まりやすい
こんな要素もあって雨水が溜まりやすい環境。
雨漏りを誘発してしまうのも納得ですね。
そこで対策として考えられるのが、「バルコニーに屋根をつける」という方法。
屋根があれば直接雨が当たらなくなり、床面に水が溜まることも回避できるでしょう。
また、素材をしっかり選べば、紫外線を効果的にカットしてバルコニーの床面を保護することもできます。
実際、新築の時には屋根がなかったものの、リフォームして屋根を後付けするオーナーさんも多いですよね。
それは「洗濯を干せるようにするため」「紫外線を除けることで家の劣化を防ぐため」という目的がメインのように見えて、実は雨漏り対策でもあったりするわけです。
ホームセンターだと有名メーカーの屋根でも@10万円以下で取り付けられるので、検討してみる価値はあります。
ただ、みなさんも体験からおわかりのように、雨は垂直に降るわけではありません。
斜め方向から叩きつけるように降ることもありますので、屋根を付けたからといって全てが解決するとはいえないでしょう。
「バルコニーに屋根をつけたら雨音が気になって熟睡できなくなった」というデメリットを上げている口コミも結構多いです。
さらに気になるのは、「バルコニーに屋根をつけたら、かえって雨漏りした」という声も少なくないこと。
雨漏り予防のために屋根をつけたのに、それが裏目に出てしまうのは一体ナゼか?
大きな原因となるのは、「屋根を取り付けるために壁に穴を開ける」という工程です。
施工が甘いと、この穴から雨水が内部に浸透するということが起こってしまうんですね。
新築からついている屋根だと、あらかじめ「建物と屋根」はセットで設計されているのでこのような雨漏りトラブルは起こりにくい。
しかし、後付けの場合はどうしても元の建物の性能を損なう結果になりやすいのです。
このような後付けトラブルを回避するための注意点をまとめておきます。
- 後付けでバルコニー屋根を着ける場合は、家を施工したメーカーに相談したほうが良い(他のメーカーに頼むより、施工メーカーにやってもらったほうが安心)
- 取り付けたら、2~3年に1回はジョイント部分を点検&メンテナンスしてもらう
- いっそ、屋根はつけない
後付け屋根はあくまでも「自己責任」になってしまうので、施工メーカーに相談なく他社経由(もしくはDIYで)設置してしまうとその後の建物の保証を受けられなくなってしまうことがあるので十分に注意しましょう!
バルコニーに屋根をつけることで雨漏りを防げるのかどうかについて見てきました。
ポイントを整理します。
- 家の雨漏りの原因について、「(家本体の)屋根」の割合は意外と少ない
- 一方で「バルコニー」に起因する雨漏りは多い
- バルコニーに屋根をつけることがかえって雨漏りを招いてしまうこともある
良かれと思って設置した屋根が原因で家が雨漏りしてしまうなんて・・・もう最悪なパターンですよね。
水の流れは非常に柔軟で、どこからどう流れてどこに行きつくのか予想がつかないところがあります。
だからこそ、雨漏りの対策にはプロの知識と経験が必須。
屋根の設置や雨漏り修理で業者を選ぶ際にも、「雨漏り対策・修理の経験がどのくらいあるのか」「どんな技術を持っているのか」という点をしっかり見極めることが大切ですね。
外壁塗装の総合情報
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