憧れの屋上バルコニーのある家は雨に弱い?雨漏りが起こるメカニズムと補修法
屋上にドックランを作ったり、家庭菜園を作ったり、テントを張ってプチアウトドア気分を楽しんだり。
近年、多種多様な楽しみ方ができる「屋上のある家」が人気を呼んでいます。
一方で、屋上バルコニーのある家は雨漏りに弱いという説も!
その理由とは?雨漏りの予防策や具体的な補修方法についても見ていきましょう。
気付いたら、部屋の隅の天井にじわりとシミが・・・。
これってもしかして雨漏り!?その原因は?
屋上があり、そこにバルコニー空間を設けてプチ・アウトドア気分を味わっているお宅も多いですよね。
コロナ渦で「おうち時間」が激増した2020年にあっては、「屋上のある家にしておいて良かった~」なんて思った方も多かったでしょう。
しかし、屋上のある家は雨漏りリスクも高いのでその点は注意が必要です。
原因として多いのは、「パラペット」からの雨漏り。
パラペットとは、バルコニーの一番外側にある壁のことです。
コチラの図がわかりやすいのですが、パラぺットがあるおかげで外壁の傷みをブロックできるというメリットもあります。
出典:株式会社シェアテック 公式サイト 街の屋根やさん 外壁やサッシの防水性の確保
一方で、このパラペットが劣化したり、側面にある排水口が詰まったりしてしまうと雨水を食い止められず雨漏りが生じることがあるのはデメリットと言えるでしょう。
そもそも、屋上のある家は屋根に勾配がなく平らであるため、雨水が流れにくく貯まりやすい。
それがうまく排水できないと、その下にある部屋に雨漏りしやすいという致命的な欠点があります。
さきほどのパラペットに加えて、屋上の床面そのものの防水対策やそのメンテナンスも欠かせません。
屋上バルコニーの床には必ず防水シートが張られていますが、なにせ日々強い紫外線にさらされている場所ですから、経年劣化も進みやすい。
劣化してこのシートが破れたり浮いたりすると、そこから雨水が侵入して屋上のすみっこのほうに溜まってそこから雨漏り・・・というのはありがちな症状ですね。
雨漏りの前には、床の表面に傷が目立ったり、色が褪せてきたり、表面が浮いて見えたり波打ってきたり、あるいは植物が繁茂したりといった症状があります。
こういったサインを見逃さず、雨漏りしてしまう前に手を打たなければいけませんね。
では、屋上バルコニーの雨漏りは具体的にどんな方法で補修するのでしょうか。
その補修方法についてとてもわかりやすく解説されている動画を見つけましたのでシェアします!
みなさんのお宅の屋上は、密着工法か?機械的固定工法なのか?
使われている防水シートは、塩ビなのかゴムなのか。
現在主流となっている塩ビは紫外線や熱に対して強く、耐久性が高いのが強み。
費用は3,500円~7,500円/m2となっています。
金額や耐久性にも違いが出てくるので、この点はじっくり比較検討したいポイントですね。
耐用年数は10年~20年ですから、最低でも10年に一度は専門の方にチェックしてもらって雨漏りに備えたいところです。
屋上バルコニーの雨漏りでありがちな原因や具体的な補修方法についてご紹介しました。
ポイントを整理します。
- 屋上のある家は、構造上、雨漏りしやすいのがデメリット
- 「パラペット」の周りは雨漏りが生じやすい
- 防水シートの張り方、素材にはいくつかの種類があり費用にも差が出る
形状的に雨に弱いからこそ、日ごろからのお手入れ(例:雨水を溜めないように、ゴミを掃除する等)がものを言います。
マイホーム全体の形状、屋根の勾配などから、自分の家の弱点やメンテナンスの主要なポイントを知っておくことは家を守る上でとても大事なことですね。
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