バルコニー 笠木 雨漏り

MENU

雨漏りの原因はバルコニーの笠木だった?なぜ?どんな仕組みで雨が入るのか

 このエントリーをはてなブックマークに追加 LINEで送る
最終更新:

 

バルコニーの雨漏りは、「笠木」が原因になっているケースが非常に多いです。

 

そもそもそれ自体が何なのか?

 

どんな仕組みで雨漏りが起きるのかよくわからないという方のために、笠木から始まるトラブルの発生メカニズムや対策についてご紹介します。

 

そもそも笠木とは、バルコニーやベランダの手すり部分のトップについている仕上げ材。

 

本来は雨漏り防止のためについているものですが、劣化が進むと逆に雨漏りの原因にもなるので注意が必要です。

 

本来の役割は「傘」です。

笠木はなんのためについているのか?

 

ごく簡単に、わかりやすく言うと、手すり壁を雨から守る「傘」や「帽子」としての役割を担っています。

 

そのままの状態だと雨はダイレクトに壁に注ぎ込んでしまいますが、笠木という傘があることで雨水の壁内侵入をブロックすることができるのです。

 

その構造についてはコチラのサイトでとてもわかりやすく解説されていましたのでシェアさせていただきます。

 

街の屋根やさん神戸店 公式サイト 意外と多い笠木が原因のベランダ・バルコニーからの雨漏り
出典:街の屋根やさん神戸店 公式サイト 意外と多い笠木が原因のベランダ・バルコニーからの雨漏り

 

イラストでわかるように、笠木があることで雨ははじかれ、基本的には壁の内部には入らないような構造になっています。

 

笠木から始まる雨漏り被害が多い!その理由は?

本来は雨から家を守ってくれるはずの笠木ですが、逆にここから雨漏りが始まって家が朽ちていくケースも多いです。

 

始まりは、笠木の隙間。

 

外壁材と笠木の間の隙間をシーリング材でがちがちに固めて施工すれば隙間は空きませんが、実際は通気口を確保するために少し隙間を空けて設置されています。

 

なぜなら、シーリングで完全にふさいでしまうと、手すり壁の内部に湿気が閉じ込められる形となり、壁の内部を腐敗させてしまうから。

 

ゆえに少し余裕を持たせた施工となっているわけですが、横殴りの暴雨だとここから雨が入り込みます。

 

そして徐々に建物は朽ちていき、最終的にはバルコニーだけではなく階下の部屋にまで雨漏りが広がってしまうのです。

 

笠木がビスで打ち込まれている場合は、その穴部分から雨水が浸入するケースが多くさらに危険度は増してしまいます。

 

最悪な事態を避けるための対策とは?

気付かない間に家が徐々に腐り始めていた!なんて最悪な状況を避ける意味でも、5年に1回は笠木の状態も点検してもらい、適切なメンテナンスを施しましょうと専門家は提案しています。

 

新築の時から、メーカーの定期点検を普通に受けていれば基本的には大きな問題にはなりにくいと考えられます。

 

状況に応じて、笠木を交換したりシーリングをやり直したり内部の防水シートを取り換えるなどの処置を施してくれるはずです。

 

笠木の”浮き“などあれば、そこから雨水が浸入する可能性も考えられますので、点検ではそういった部分も困かくチェックしてくれる業者さんが理想的ですね。(たいていのメーカーはちゃんと見てくれます)

 

また、そもそも笠木には「木材」「セメント」「金属製」「石製」など使用されている材質も様々です。

 

木は水分に弱いので、もっと耐久性の高い素材を使えば雨漏りの進行を効果的に抑えることができるでしょう。

 

たとえば、金属製の中でもアルミは特に防水性に優れ工事をしやすいという点から重宝されています。

 

【まとめ】バルコニー屋根の設置は一周回って雨漏り対策にも効果的!

バルコニーの“笠木」から雨漏りが進行するメカニズムについてご紹介しました。

 

ポイントを整理します。

 

  • 笠木は本来、雨から家を守るためのアイテムである
  • しかし、笠木の隙間から雨水が入り家を腐らせてしまうこともある
  • 雨漏りを発生させないためには、笠木の素材にこだわったり、定期的なメンテナンスを必ず受けるなど基本的な点に注意すべき

 

笠木の交換は、安くても5万円前後はかかってしまいます。

 

なるべく長持ちさせるためにも、「紫外線を避ける」という点も意識してみると良いでしょう。

 

バルコニーに屋根やオーニングを設置することは、巡り巡って雨漏りの予防にもつながるのです。

 このエントリーをはてなブックマークに追加 LINEで送る

外壁塗装の総合情報

スポンサーリンク


同じカテゴリの記事