断熱性はアップ、価格据え置きの16mmペアガラス
ペアガラスにはさまれた中空層が16mm、近年ではこんなペアガラスが主流となっています。
従来のペアガラスより中空層の厚みが増すことで断熱性もアップ、しかも価格も変わらないとあって、新築住宅では導入が進んでいるのです。
1980年代ごろから普及がずいぶん進んだペアガラス。
その後、住宅に高い環境性能を求められるようになるとともに、ペアガラスに求められる断熱性能も向上。
単に2枚のガラスから構成されていたペアガラスが、赤外線をカットするLow-Eガラスを採用したり。
ペアガラスの間にできる空間にアルゴンガスを封入してみたり、真空にしてみたり。
各メーカーはペアガラスの性能アップのために、様々な工夫を凝らしてきたのです。
今では2枚のガラスからなるペアガラスではなく、3重のものも珍しくありません。
そればかりか、リクシルが近年発表した窓は5層になっているといいますから、驚かされますね。
さて5層ものペアガラスとなると、価格も当然高価になるもの。
それだけ断熱性が高くなると、日本の温暖な地域ではオーバースペックともいえる存在かもしれません。
ですから、さすがに普及は進んでいないのですが、その一方で普及が進むのが中空層が厚くなったペアガラス。
ペアガラスが登場した頃は、ガラスの間の中空層は6mmとか12mmというのが一般的でした。
しかし、近年では16mmものがずいぶん普及しているのです。
12mmと16mm、中空層が厚くなれば、その分断熱性が高まるのは当然ですが、価格はそれほど変わりません。
普及が進むのも当然といえるでしょう。
12mmと16mmでどの程度の断熱性がアップするか?リクシルのシミュレートによると、約10%とか。
ですから、家のペアガラスを12mmから16mmに替えることによるメリットはほとんどないでしょう。
中空層を16mmにすることによるリフォーム需要は、メーカーも望んでいない様に感じます。
それよりも、狙っているのは新築住宅での採用といったところでしょうか。
新築住宅に求められる断熱性などの性能は、年々高くなっています。
それをバックアップする上でも中空層が16mmのペアガラスは頼もしい存在。
価格も従来のペアガラスと変わらないというのも嬉しいところですね。
さて、先程話に出た5層のペアガラスになると、通常の外壁と変わらない断熱性になるそうです。
しかし万が一の時、例えば何らかの原因で割れてしまったケースを考えると、導入には二の足を踏む。
このことは新築住宅でも取り入れられるケースが増えつつある、3重のペアガラスでも同じことです。
その点、中空層が16mmになったペアガラスは、割れた場合の補修費用もそれほど高額にはならないもの。
安心して導入できるのです。
ペアガラスが5層に!というイノベーションよりも、12mmが16mmにでは、なんとも地味な印象です。
しかし、本当に生活を豊かにするのは16mmのペアガラスの方かもしれません。
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