経費で落ちる?判断基準を教えて
自社の外壁塗装は修繕費になるのか?
それとも資本的支出になるのか?
その基準について詳しく見ていきましょう。
自社ビルや賃貸経営の物件の外壁塗装を行った場合、その支出の処理で頭を悩ませている方も多いようです。
なぜなら、「修繕費」か「資本的支出」で、支払う税金の額が大きく変わってくるからです。
どちらのほうが、都合が良いかと言えば…それは修繕費でしょう!
修繕費とは、「経費」の一種。
その年度で、一括で計上できる費用です。
これに対して「資本的支出」は、かかった金額が「資産」として計上されてしまいます。
ゆえに、その年度で一括処理はできず、数年かけて処理される「減価償却」という扱いになってしまうのです。
一般的に、「原状回復」を目的として固定資産を修理する場合は、その費用は「修繕費」に区分されます。
例えば、外壁からヒビが入ってそこから雨漏りがしているという場合。
これを補修して元の状態に戻したのであれば、それは「修繕」です。
一方、外壁の内側に断熱材を入れるリフォームをしたり、元の塗料よりもグレードの高い塗料で塗装したり、元々はトタンの外壁だったものをタイル貼りにしたり…となると、それは「資本的支出」。
要するに、元々の状態よりも価値が上がってしまえば、それはもう「修繕」とはみなされなくなるということです。
ですから、外壁塗装と言っても、「どんな塗料を使って、どんな工事をしたのか?」で区分が分かれてしまうのです。
ちなみに、「少額(20万円未満)又は周期の短い費用(3年以内)は、その全額を修繕費とすることができる」という規定があります。
ですから、外壁塗装でも、1回あたりの費用が20万円で、3年程度の周期で定期的に行われているものであれば、なんら頭を悩ますことなく「修繕費」と区分して良いということですね。
「今回の外壁塗装は修繕費になるのか、資本的支出になるのか…」と迷ってしまってどうしても判断できない場合は、この規定に救われることもあるでしょう。
外壁塗装の総合情報
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