庭作り イングリッシュガーデン

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それは自然の景色のありのままに近いものを再現する、と言う考え方に基づいて作られた庭のようです。

 

古典的な絵画の中に見られるような景色に影響を受けたとも言われています。

 

簡単な説明になってしまいますが、そもそもイギリスは自然を守ると言う意識がとても高い国です。

 

鉄道がイギリス全土に敷かれ始めていた産業革命の頃には、すでに自然の景観を守る為の市民運動があった程で、ピーター・ラビットの作者Ｂ・ポターを初めとした著名人が、私財を寄付して沢山の美しい自然景観の保護に協力してきました。

 

その流れはナショナルトラストと言う権威ある団体が引き継いで現在に至っています。

 

その様な考え方からもイギリス式庭園、そしてイングリッシュガーデンは人工的ではなく、ありのままの自然の景色を再現すると言ったカラーが強い庭と言えるのです。

 

庭で　植物の姿を愛で季節を感じてリラックスすると言う事に加えて、宗教的、哲学的要素も多々ある日本の庭は静けさや無常観を味わうため作りこまれた庭とも言えます。

 

同じ様に世界中にその国のスタイルの庭作りがありますが、やはりイングリッシュガーデンはダントツの人気です。

 

イギリスで開かれるチェルシー・フラワー・ショーや日本での国際バラとガーデニンショウは毎年凄い人手で有名ガーデナーが作ったイングリッシュ風ガーデンが幾つも展示されます。

 

日本でのイングリッシュガーデン人気に火をつけたのはこれだ！とガーデナーの間では言われている要素がいくつかあります。

 

その一つが「私の部屋　BISES」と言うガーデナー達の間で大人気の雑誌です。

 

その雑誌は1992年春、婦人生活社発行のインテリア誌『私の部屋』がガーデニング雑誌としてリニューアルされて創刊されました。

 

何を隠そう創刊当時から購読しておりますが、とにかく写真が綺麗、紹介されるお庭が綺麗で毎号うっとりと眺めております。

 

もちろんそれまでもバラの育種家は沢山おりましたしバラのコンクールも盛んに行われておりました。

 

でも彼のバラは今までのバラとはちょっと違っていたのです。

 

古くからあるオールドローズと品種改良されたモダンローズを高配させたものですが、形はクラシカルで芍薬の様に花びらが多く薫り高いしなやかな美しいバラ。

 

育てやすく、買い求めやすく、しだれて下を向いて咲く可憐で絵になる美しいバラは四季咲きのものも多くあり、バラ好き達を夢中にさせた上に　そのバラを中心に据えた庭作りも盛んになりました。

 

バラ好き立達はロザリアン、庭好き達はガーデナーと呼ばれはじめ　どこか老後の趣味とか余裕のある人の道楽の様に思われていた庭作りが、若い夫婦や独身の女性にもどんどん広まっていきました。

 

自分もまさにその真っ只中にいるわけですが（笑）カメラや映画、読書、お料理と並んでガーデニングも一般的な趣味として誰もが気楽に、（でもかなり前のめりに）参加するようになった今日この頃なわけです。

 

本来の理念であった「自然を再現する」と言うところまでは勿論簡単には辿り着けません。

 

それでも秋には来春を想って球根を植え、長い梅雨の時期にはバラが濡れないように色々な工夫をしたり、出来れば無農薬に近い状態でガーデニングをする、など私たちが自然へ、植物へと意識が向いていくのは素晴らしい事にちがいありません。

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