奥が深い!漆喰の種類はこんなに豊富
漆喰=日本伝統の素材…そんなイメージをお持ちの方も多いのでは?
実際、日本の神社仏閣の外壁材としても古くから重用されてきた素材ではありますが…。
漆喰は、石灰石を焼成させて作られるもの。
大きく分けると、「和漆喰」と「西洋漆喰」の2種類があります。
和漆喰のほうは、その名の通り、日本の原料を元にして日本で作られた漆喰。
海の中から採取した貝殻やサンゴ礁を焼成させて、そこにスサや海苔などを加えて作られたものです。
古くから、神社仏閣、お城などの外壁や、井戸の内壁、古墳の壁面などにも使われてきました。
これに対して「西洋漆喰」は、ヨーロッパで生まれた漆喰。
有名どころでは、「スぺイン漆喰」、「イタリア漆喰」、「フランス漆喰」がありますね。
よく、ヨーロッパの街並みの写真などで見かける白い壁が、いわゆる西洋漆喰の外壁です。
その歴史は古く、なんでも、古代エジプト時代から使われていたのだとか!
日本ならではの漆喰である「和漆喰」にも、細かく見ていくと5種類あります。
まず、最も基本的な「本漆喰」。
消石灰+海藻(フノリ)+麻スサ(麻の繊維)を練り合わせて作られるものです。
次に、「土佐漆喰」。
これは、消石灰+藁(3か月以上も発酵させたもの)+水を練り合わせ、1ヶ月以上かけて熟成させたもの。
そして、「既調合漆喰」。
これは、消石灰+麻スサ+粉末海藻のり+合成樹脂+炭酸カルシウム(骨材)で作られるもので、いわゆる「漆喰メーカー」が手掛ける外壁材です。
化学繊維や顔料が含まれているケースも多いようですね。
次に、「琉球漆喰」。
これは、生石灰+藁+水を混ぜ合わせたものを加熱することで生じる「消化加熱反応」を利用して作られるもの。
これをすり潰して熟成させます。
土佐漆喰を作り方は似ていますが、藁の含有量が多いので、濃黄~薄茶色の独特の色合いを楽しむことができます。(いわゆる、沖縄の屋根瓦の色です)
最後は、「漆喰関連製品」。
これは、海外製の消石灰を含有した外壁材や、「漆喰と同じ機能がありますよ」という謳い文句の塗料をひっくるめたカテゴリーです。
顔料をミックスして色をつけたタイプもこの種類に含まれるでしょう。
ただ、いずれも、①石灰石を焼成させて作る「消石灰」を原料としていること②手仕事ならではのオリジナリティあふれる仕上がりを演出できること…は同じですね!
外壁塗装の総合情報
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