屋根材 ルーフィング

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屋根の防水を担っている屋根材はルーフィング、アスファルトを繊維に染み込ませたシートを野地板に貼り付けて施工します。

 

ルーフィングは施工も難しくない屋根材ですが、近年では施工方法も改良、より容易になりつつあるのです。

 

屋根材と聞くと、屋根の表面を覆っている瓦やスレートなどをイメージしがちです。

 

しかし、屋根材を「屋根」を構成している建「材」と考えるならば、もっと様々なものが思い浮かぶはず。

 

そして、それらの屋根材全てが住宅を雨風からまもるという、重要な役割を果たしているのです。

 

屋根は上からスレート、ルーフィング、野地板という３層の構造になっています。

 

屋根に降る雨を最初に防いでいるのがスレートなどの屋根材です。

 

しかし、それだけでは防ぎきれなかった雨水が野地板に直接染み込んでしまいます。

 

直接染み込んだ雨水は雨漏りに発展し、野地板を痛めてしまうのです。

 

これを防ぐのがルーフィング、野地板を防水シートで覆い、雨水から保護する役割を果たすのです。

 

スレートなどが痛むと、ルーフィングが痛む、だから野地板も傷んで雨漏りが起こるもの。

 

屋根の表面を覆っているだけの屋根材が劣化しても、ルーフィングのお陰ですぐには雨漏りには至らないの普通。

 

それだけ重要な役割を担っているのがルーフィングなのです。

 

ルーフィングに用いる屋根材は、防水性の高いアスファルトを繊維に染み込ませたシート。

 

このアスファルトルーフィングのシートを野地板に貼っていくことで防水を完了させるのです。

 

貼り付ける上で用いられるのが、タッカーと呼ばれる大型のホチキス。

 

針を圧縮空気などで打ち出すことで、アスファルトルーフィングを野地板に固定します。

 

ここで、心配になってくるのがタッカーの穴から雨漏りがしないのか？という点。

 

タッカー自体は釘よりも細い針金状のものですから、穴が非常に小さいもの。

 

加えて、野地板を貫通するほど長いタッカーは用いませんから、それが雨漏りの原因とはなりません。

 

それよりも心配しなくてはいけないのが、ルーフィング自体の劣化。

 

スレートなど表面の屋根材が劣化すると、どうしてもルーフィングが劣化します。

 

だから、スレートなどのメンテナンスが重要となってくるのです。

 

近年ではルーフィングシートも改良されたものがあり、タッカー止めが不要なものも用いられています。

 

そんなルーフィングシートは伸縮性が高かったりするので、より優れが防水性を発揮するのです。

 

こんなルーフィングの知識は新築で家を建てる際には不要なもの。

 

非常に簡単な作業ですから、ルーフィングでミスをするとは考えにくいからです。

 

ただ、屋根のリフォームを考える際にルーフィングは重要な知識となってきます。

 

屋根は住宅の非常に重要な部位、基本的な知識は備えておいても、ムダではありません。

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